入手しやすく利用しやすいのは、2種類のアロエです

キダチアロエ

 

雑種も入れると600種類以上もあるアロエですが、健康法や美容法で利用されるのは前出のキダチアロエとアロエベラの2種類で、ともに入手も容易です。大きさや形は異なりますが含有成分はほぼ共通していますから、身近で手に入るほうを利用するといいでしょう。

 

それぞれの個性について説明します。キダチアロエ=1:日本の風土によく合い、温暖な地方を中心に自生。2:苦味成分のアロインを多く含んでいるため、苦味が非常に強い。3:表面の皮が厚く、肉質のゼリー部分は少ない。4:葉は細くすんなりとしていて、茎は木のように立ちあがっている(このため“キダチ”の名がついている)。5:園芸店で売られているものの多くはキダチアロエ。苗や鉢植えを育てるさい、水のやりすぎは枯らすもとになるので要注意。

 

アロエベラ=1:原産地は西インド諸島で、メキシコやアメリカのテキサス州などがおもな栽培地。近年では日本にも普及。2:無味に近い淡泊な味で、苦さを感じない。3:肉質のゼリー部分が豊富で、多糖体を豊富に含む。4:葉は巨大で厚く太く伸び、茎はキダチアロエとちがって縦に伸びない。5:霜や雪に弱いため、冬場は露地ではなく室内で日当たりのいい場所に置くことがポイント。