新しい効能が、最新医学でも続々と解明されています

アロエは大昔から「医者いらず」、「医者泣かせ」といった愛称で親しまれてきた薬草です。ルーツは地中海沿岸。英雄アレキサンダー大王はアロエの愛用者で、遠征のたびに兵士にアロエをもたせ病気予防にもちいていました。

 

大王にアロエの知恵を授けたのは、古代ギリシャの大哲学者アリストテレスだといわれます。漢方の本場、中国でもアロエは古くからもちいられ、洋の東西を問わずアロエは万能薬草として愛されてきたのです。

 

アロエにはいろいろな種類がありますが、とくに薬効にすぐれたキダチアロエについて現代医学のメスを入れてみましょう。キダチアロエのいちばんポピュラーな利用法は、切り傷ややけどの手当です。傷の痛みや浮腫(水ぶくれ)の原因のひとつにブラジキニンという物質がありますが、キダチアロエはこの物質を破壊する抗炎症作用物質“アロエ・カルボキシペプチダーゼ”をもっていることが医学的に確認されています。

 

アロエの健胃整腸作用も有名ですが、胃潰瘍にも効き目を奏します。これは含有する多糖体が胃壁に保護膜をつくり、胃壁を荒らすペプシンから守るため。また糖尿病にも有効であり、さらにはガンの第1歩である“前ガン病変”を抑える働きが発見されたことでも大きな話題となりました。